ツリフネソウ

学名:Impatiens textori  

ツリフネソウ(釣船草、吊舟草)[別名:ムラサキツリフネ] ツリフネソウ科ツリフネソウ属

北海道・本州・四国・九州の低山から山地にかけての水辺などのやや湿った薄暗い場所に生育する1年草。

丈は、50-80cm。葉は互生し、長さ3-8cmの菱状楕円形、葉先が鋭く尖り、縁に細かい鋸歯がある。葉柄は長く、約6cm。花は紅紫色で、葉腋から葉の上に細い花序軸を立てて花序を出し、細い小花柄の先に釣り下げるように数個の花をつける。花序軸には紅紫色の肉質状の突起毛がある。花のような袋部分は萼片の1つで、細くなった部分は距で先が巻き込む。ただし、成長が悪、小さい花に距の先が巻き込まないものもある。
花期は7-10月。
果実は肉質の蒴果、長さ1-2cm。熟すとちょっとした刺激で果皮が5片に弾けてクルクルと巻き、種子を弾き飛ばす。

※ 名は、花の形が帆掛け船を釣り下げたような形をしていることや花器の釣舟に似ていることから。
 [近縁種]
  キツリフネ   :花色が黄色で、距は下に曲がるが巻かない。
  ハガクレツリフネ:花序が葉腋から出て、葉の裏に隠れる様に垂れる。距は前に曲がるが巻かない。 


主写真撮影日:2014-09-15   撮影地:神奈川県愛川町
撮影者:MOMO