キクイモ

学名:Helianthus tuberosus  

キクイモ(菊芋) キク科ヒマワリ属

北アメリカ原産の帰化植物で、幕末の頃渡来し戦時中によく栽培され、北海道・本州・四国・九州の、山麓や草地・道端などに生育する多年草。

丈は1.5-3m。茎は葉とともにざらざらする。下部の葉は対生、上部のものは互生し、長さ5-10cmの卵形または卵状楕円形で、基部は葉柄に流れ狭い翼となる。上部の枝先に黄色の頭花を1個ずつ付ける。頭花は径6-8cmで、内側には筒状花が多数集り、まわりには10-20個の鮮黄色の舌状花が1列に並ぶ。総苞は半球形で、総苞片はふつう3列に並び、上半部は反り返る。
花期は7-10月。
果実は、長さ約6mm、冠毛は長さ約3mmだが、成熟しにくい。
塊茎はサトイモのように大きい。

※ 名は、菊に似た花をつけ、芋ができることから。
 塊茎は食用となる。主成分は多糖類イヌリンを含む食物繊維であり、生の菊芋には13-20%のイヌリンが含まれる。
 外来生物法によって要注意外来生物に指定されている。
 イヌキクイモ は舌状花が8-15個で、舌状花の先が裂けず、塊茎がやや小さく紡錘形になるものとして、キクイモと区別されていたが、種内変異という見解が一般的。
 [近縁種]
  キクイモモドキ:丈は1m程。葉は対生し、卵形で緩やかに鋸歯がある。地下茎が短くて塊茎にならない。
          花床が円錐形になる。舌状花は花後、変色しても残存する。


主写真撮影日:2012-09-17   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO