トネアザミ

学名:Cirsium nippomicum var. incomptum  

トネアザミ(利根薊)[別名:タイアザミ] キク科アザミ属

本州の関東・中部地方南部の、山野に生育する多年草。

丈は100-200cm。花の時期には根生葉は枯れてない。茎葉は長さ20-30cmの長楕円形で先が鋭く尖り、普通、羽状に深裂し、刺針は目立ち、やや太く長さは1cm以下。葉の基部は茎を抱かない。頭花は径2cm程で、普通、横向きから斜め下向きに咲く。花柄は普通、長柄であるが、花柄が短く花が密集するものや、葉腋に単生するものなど変異も多い。総苞は鐘形。総苞片が長くて反り返り、刺針がやや太く長い。
花期は8-11月。
果実は、痩果で痩果で約2mm。淡褐色の冠毛がある。

※ 名は、特に利根川流域に多く見られることから。また別名のタイアザミは大形のアザミであることから。
 ナンブアザミの変種とされ、関東地方では、もっとも普通に見かける。
 稀に雌性花だけを付ける株もある。


主写真撮影日:2012-09-20   撮影地:東京都町田市 かしの木山自然公園
撮影者:MOMO