チカラシバ

学名:Pennisetum alopecuroides   

チカラシバ(力芝)[別名:ミチシバ] イネ科クリノイガ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の、日照の良い草地・道端・荒地などに生育する多年草。

丈は50-80cm。茎は枝分かれしない。葉は長さ10-80cm、幅0.3-1cm。葉舌は長さ0.5-2.5mm。円柱形の穂状花序は長さ10-20cm、径約4cm。小穂の基部に長さ約2cmの黒紫色の総苞毛(毛状の総苞)がある。小穂は長さ5-8mm。第1苞頴は長さ約1.5mm、0-1脈。第2苞頴は長さ約4mm、3-5脈。
花期は8-11月。
果実は灰褐色、無光沢、長さ3mm、総苞毛とともに落ちる。

※ 名は、茎や葉が強靭で地中に伸びたひげ根が強いため、容易に抜けないことから。
 果実は先端の毛と共に外れ、これが衣服の布目に刺さり、ひっつき虫になる。
 学名は、維管束植物分類表では Cenchrus alopecuroides であったが、The Plant List では、シノニムとされため変更した。
 [近縁種]
  シマチカラシバ  :葉が細く、穂が黄みを帯びる。海岸近くの岩地に生じる。
            九州南部から南西諸島、小笠原諸島に分布する。
  エダウチチカラシバ:高さが1mを越えることもある大型。
            小穂が2-4個ほどまとまって付くこと、小穂の根元から出る毛に枝を生じる。


主写真撮影日:2013-09-11   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO