カラムシ

学名:Boehmeria nivea var. concolor f. nipononivea  

カラムシ(茎蒸)[別名:クサマオ、マオ] イラクサ科ヤブマオ属

本州・四国・九州・沖縄の、山野に生育する多年草。

丈は1-2m。茎、葉柄、葉裏の脈上に斜上毛が密生する。葉は互生し、長さ約10-15cm、縁に鋸歯があり、先が細く尖る。上部に付く葉の裏には白い綿毛が密生する。雌雄同株。総状花序の枝は基部から分岐し、果時には密集して垂れ下がる。雌花序が上部の葉脇に付き、雄花序が下部の葉脇に付く。雌花は2個の花被片が合着して花被筒となり痩果を包む。雄花は花被片4個、雄蕊4個。
花期は8-9月。
果実は花被筒に包まれ、卵円形長さ0.8mm。

※ 名は、苧(マオまたはカラムシ)が、麻のような繊維を意味し、茎(カラ)を蒸して繊維をとったことから「カラムシ」となったというのが一般的。
 茎の皮から丈夫な繊維が取れ、古くから栽培されていた。
 [近縁種]
  アオカラムシ  :葉の裏面に綿毛がないもの。
  ナンバンカラムシ:茎や葉柄に開出毛が密生。


主写真撮影日:2014-09-15   撮影地:神奈川県愛川町
撮影者:MOMO