コヤブタバコ

学名:Carpesium cernuum  

コヤブタバコ(小藪煙草) キク科ヤブタバコ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の、林内や林縁に生育する多年草。

丈は50-100cm。茎は太くよく分枝し、横に長く枝を伸ばす。茎や葉に長い白色の毛がある。根生葉は花期にはない。下部の葉は長さ10-25cmの匙状長楕円形、縁に不揃いの鋸歯があり、基部は楔形で、短い葉柄に翼が付く。上部の葉は長楕円形、鋸歯がほとんどない。頭花は明瞭な花柄があり、葉脇に普通、下向きに付く。頭花は径15-18mm、筒状花だけからなり、周辺に雌性、中央に両性花が付き、緑白色。総苞は長さ約8mmの広鐘形。頭花の基部には葉状の大きな苞葉が付き、葉状の大きな総苞片が5個以上付く。
花期は8-10月。
果実は痩果で長さ約長さ4.5-5mmの円柱形。粘る。

※ 名は、ヤブタバコに似ていて葉がやや小さいので「小」。ただし、頭花はコヤブタバコの方が大きい。


主写真撮影日:2013-08-21   撮影地:東京都町田市 かしのき山自然公園
撮影者:MOMO