フユアオイ

学名:Malva verticillata  

フユアオイ(冬葵) アオイ科ゼニアオイ属

亜熱帯アジア原産の帰化植物で、食用・薬用とするために古く導入され、本州・四国・九州・沖縄の、海岸等に野生化している1年~越年草。

丈は60-90cm。葉は互生し、長い柄があり、浅く5-7裂する。縁には鈍い鋸歯がある。葉腋に、径約1cmの白色に淡紅色を帯びた花を叢生する。雄蕊は多数あり、下半部が合着して雌蕊を囲む。花後、萼は大きくなる。
花期は4-10月。
果実は扁平、径5-6mm、十数個の分果に分かれる。

※ 名は、冬でも枯れない、あるいは冬でも花が咲くため。
 生薬および野菜として利用される。種子は生薬「冬葵子(とうきし)」として用いられ、茶として飲用もされる。また葉を茹でて食べることができ、中国等では今でも野菜としてよく利用される。


主写真撮影日:2015-04-26   撮影地:神奈川県三浦市
撮影者:MOMO