ツリガネニンジン

学名:Adenophora triphylla var. japonica  

ツリガネニンジン(釣鐘人参) キキョウ科ツリガネニンジン属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の、山野・高原などに生育する多年草。

丈は30-100cm。茎は白毛が生え、切ると乳液が出る。茎葉は2-4個が輪生し、長さ4-8cmの卵状楕円形~披針形。葉の先が尖り、縁に粗い鋸歯があり、短い柄がある。葉の幅には変化が多く、一定しない。根生葉は長柄があり、ほぼ円形で基部は心形、普通、花期にはない。花は互生又は輪生し、細い小柄の先に釣り下がって下向きに咲く。花冠は変化が多く、長さ15-20mmのやや膨らんだ鐘形が多く、まれに膨らまないものもあり、先が5裂する。花柱は花冠から普通、長く突き出るが、花柱が短いものもある。萼裂片は線形、縁に疎らに小さな鋸歯がある。
花期は8-10月。
果実は、蒴果で冬にわら色になり、釣り下がって残り、上側が裂開して種子を少しずつ落とす。種子は長さ約1.5mm、片側に狭い翼がある。

※ 名は、花が釣鐘状で、根が朝鮮人参に似ていることから。
 若草の頃は山菜として食され、トトキと呼ばれる。


主写真撮影日:2016-08-07   撮影地:長野県東御市 池の平湿原
撮影者:MOMO