フジカンゾウ

学名:Hylodesmum oldhamii  

フジカンゾウ(藤甘草) マメ科ヌスビトハギ属

本州・四国・九州の、山野の林内に生育する多年草。

丈は50-150cm。茎は直立または斜上し、茎や葉の両面など全体に疎らに毛がある。葉は互生し、奇数羽状複葉。小葉は5-7個付き、長さ3-10cmの長楕円形、先が尖り、基部は楔形。葉脈は葉の縁まで届く。葉柄は長さ4-6cm。茎頂と上部の葉腋に総状花序を出し、蝶形花を多数付ける。長い花序は40cmほどになる。花は淡紅紫色、花冠は長さ7-8mm。花柄は長さ4-6mm、果時には6-11mmになる。花期は8-9月。
果実は節果になり、小節果が1-2個で、くびれが深く熟すと関節で切れ、1個ずつバラバラになって落ちる。小節果は長さ12-16mmの半月形。種子は長さ約9mm、幅約5mm、小節果と同形で扁平。

※ 名は、花がフジ(藤)に、葉がカンゾウ(甘草)に似ていることから。


主写真撮影日:2012-08-19   撮影地:神奈川県相模原市緑区 津久井湖城山公園
撮影者:MOMO