ササクサ

学名:Lophatherum gracile  

ササクサ(笹草) イネ科ササクサ属

関東地方以西の本州・四国・九州・沖縄の、山地の林内に生育する多年草。

丈は40-80cm。葉は笹の葉形に似て、先が次第に尖り、基部は丸く、長さ5-7mmの葉柄がある。葉の縁は細かい鋸歯があり、ざらつく。葉舌は切形。茎を長く上に伸ばした先に長さ20-30cmの円錐花序を付ける。小穂は片側に並んで付く。小穂は長さ7-8mmの長披針形、5-7個の小花からなる。第1小花だけが完全で大きく、他は不完全。護頴の先端には芒があり、芒には下向きの刺がある。不完全な小花の護頴にも芒があり小穂の先端に刺のある芒が多数出て、衣類にくっつく。
花期は8-9月。
果実は光沢があり、長さ約4mmの長楕円形。

※ 名は、葉がササ(笹)の葉に似ているため。
 [近縁種]
  トウササクサ:全体にササクサに似るがやや大きく、また小穂の基部が大きく膨らんでいて偏平になっている点が大きく異なる。
 


主写真撮影日:2014-08-15   撮影地:神奈川県相模原市緑区
撮影者:MOMO