ノブドウ

学名:Ampelopsis glandulosa var. heterophylla  

ノブドウ(野葡萄) ブドウ科ノブドウ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の山野に生育する蔓性落葉植物。

茎は毎年枯れるが、基部は木質化して径4cmほどになる。茎の色は暗灰褐色で、節の部分は膨らむ。葉は互生し、長さ8-11cm、幅5-9cmのほぼ円形で、3-5裂する。裂片の先は尖り、縁には浅い鋸歯がある。基部は心形。葉と対生して集散花序を出し、小さな花を多数付ける。径3-5mmの淡黄緑色。花弁は5個。雄蕊5個。蜜腺がある。
花期は7-8月。
果実は液果で、直径5-8mm、種子が2-4個入り、紫色や碧色などになる。ブドウタマバエやブドウトガリバチの幼虫が寄生し、虫えいを作ることが多く、正常な果実は少ない。

※ 名は栽培ブドウに対し,野に生育するブドウであるため。
 [近縁種]
  テリハノブドウ:海岸近くに生えるほとんど毛がない。
  キレハノブドウ:葉の切れ込みが深い。
  エビヅル   :葉の裏面がクモ毛に覆われ、実が黒く熟すと甘くなり、食べられる。


主写真撮影日:2013-08-18   撮影地:神奈川県伊勢原市
撮影者:MOMO