ヤブガラシ

学名:Cayratia japonica  

ヤブガラシ(藪枯らし)[別名:ビンボウカズラ] ブドウ科ヤブガラシ属

日本全土の道端、川端、原野などに生育する蔓性多年草。

蔓の長さは2-3m。根は、紐状で地下を這い至る所から芽を出し繁茂。蔓の成長が早く巻きひげを四方に伸ばして絡み、覆い被さる。葉は互生、柄があり鳥足状複葉、小葉は5枚で、縁に鋸歯のある先の尖った卵形。頂小葉は大きく長さ4-8cm。花は径約5mm。萼は小さく、花弁は緑色で4個ある。雌しべを囲む黄赤色の花盤がよく目立つ。朝開花し、午前中に花弁と雄蕊が落ちると、花盤は淡紅色になる。
花期は6-8月。
多くは3倍体で実を付けないが、一部の2倍体株は花後に球状の液果を付け、最初薄緑色のものが熟すとつやのある黒色になる。種子は果実に1個、長さ約3.5mm。

※ 名は、藪を覆って枯らしてしまうほどの生育の旺盛さから。また別名のビンボウカズラ(貧乏葛)は、庭の手入れどころではない貧乏な人の住処に生い茂るなどから。


主写真撮影日:2012-07-25   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO