学名：Lobelia sessilifolia
サワギキョウ(沢桔梗) キキョウ科ミゾカクシ属北海道・本州・四国・九州の、山野の湿地などに生育する多年草。
丈は30-80cm。太い根茎があり、冬に地上部は枯れる。茎は黄緑色、無毛、中空で直立し枝分かれしない。葉は螺旋状に互生し、無柄、長さ4-7cmの披針形、縁に細かい鋸歯がある。茎の先の総状花序に多数の2唇形の花をつける。花冠は青紫色、長さ約3cm。上唇は2深裂し、下唇は3中裂する。萼は鐘状、先が5深裂する。花柱は集葯雄蕊に囲まれ、雄性先熟で、雌蕊は雄蕊が花粉を出し切ってから出現する。上唇が2深裂して左右に開いた間から長く伸びているのが、花柱と花糸がひとつになったもの。
花期は8-9月。
果実は蒴果で、長さ1-1.2cmの卵形。種子は長さ1.4-1.9mm、扁平な歪んだ卵形、光沢があり、片側が厚い翼状になる。
※ 名は、沢などに咲くキキョウ科の植物、もしくはキキョウの意。
全草に有毒なアルカロイド lobeline を含有する。
主写真撮影日：2013-08-25 撮影地：群馬県前橋市 赤城山覚満淵
撮影者：MOMO