アキノキリンソウ

学名:Solidago virgaurea var. asiatica  

アキノキリンソウ(秋の麒麟草)[別名:アワダチソウ] キク科アキノキリンソウ属

北海道・本州・四国・九州の日照の良い山野に生育する多年草。

丈は30-80cm。茎には上向きの曲った毛が生える。根生葉は普通、花期にはない。下部の葉は卵形。上部の葉は基部が細くなり、長さ4-9cm、幅1.5-5cmの披針形~卵状楕円形、翼のある短い柄をがある。葉の縁には毛があり、鋸歯縁。葉裏がやや白っぽく、網目状の脈がはっきり見える。茎の下部の葉は鋸歯が大きくて鋭い。花柄は長さ3-6mm。頭花は径12-14mm。周囲に1列に並ぶ舌状花は雌性、2-9個付き、長さ6.5-8mm、幅の変化も大きい。筒状花は両性、9-13個付き、花冠の裂片が反曲する。総苞は長さ5-6mm、幅3-4mmの狭筒形。総苞片は4-6列、外側ほど短く、鋭頭になる。
花期は8-11月。
果実は痩果で、痩果は長さ2.5-3mmの淡褐色。冠毛はやや淡褐色を帯び、長さ約3.5mm。

※ 名は、ベンケイソウ科キリンソウ属のキリンソウに見立て秋に開花することによる。
 基本種は、ヨウシュアキノキリンソウでヨーローッパ、アフリカ、アジアに分布する。花は散房状で総苞片は4列。
 [近似種]
  オオアキノキリンソウ   :北海道から本州北部の海岸に生育する。
                丈は60-80cm。下部の葉は広卵形で大きく、長さ10-15cm、幅7cmになる。
  ミヤマアキノキリンソウ  :亜高山帯~高山帯に自生する草丈が低いことが多い。
                頭花が頂部に固まってつき、総苞の幅が広い。
  ハチジョウアキノキリンソウ:伊豆諸島の固有種。小型で花が多数付く。


主写真撮影日:2013-08-25   撮影地:群馬県前橋市 赤城山覚満淵
撮影者:MOMO