タニソバ

学名: Persicaria nepalensis  

タニソバ(谷蕎麦) タデ科イヌタデ属

北海道・本州・四国・九州の、山地や原野の湿った場所に生育する1年草。

丈は10-50cm。茎はよく分枝し、無毛で、赤味を帯びることがある。葉は長さ1-9cm、幅0.5-3cmの卵形で、先が細く尖り、基部は楔形で茎を抱く。下部の葉には広い翼のある葉柄がある。葉の裏には緑色の腺点がある。托葉鞘は薄い膜質で、下向きの粗毛がある。花は頭状花序に付き、苞葉の上に接して付く。花色は白から淡紅が多く、薄青のものもある。花被はほとんど開かない。花序の下の茎には腺毛がある。
花期は7-10月。
果実は痩果で長さ約2mmの扁平なほぼ円形、光沢のない暗褐色、表面に細かい凸凹がある。果実が暗褐色になっても花被は蕾のように見える。

※ 名は、谷の渓流のそばに生えるソバという意。
 [近縁種]
  ミヤマタニソバ:茎に下向きの刺が目立ち、葉の形が三角形で基部がやや張り出す。


主写真撮影日:2013-08-25   撮影地:群馬県前橋市 赤城山
撮影者:MOMO