メタカラコウ

学名:Ligularia stenocephala  

メタカラコウ(雌宝香) キク科メタカラコウ属

本州・四国・九州の、深山の湿地などに生育する多年草。

丈は60-100cm。根生葉は数個付き、長い葉柄があり、長さ20-25cmの三角状心形、基部は左右にやや張り出し、基部と葉先が尖る。長い総状花序に多数、頭花付ける。花序には苞がある。舌状花の数は1-4個と少い。筒状花は6-11個。総苞は長さ10-12mm、狭い筒形。総苞片は1列で5個。
花期は6-9月。
果実は痩果で痩果は長さ6-7mmの円柱形。冠毛は褐色を帯びる。

※ 名は、オタカラコウ(雄宝香)に比して草姿がやさしいことから。タカラコウ(宝香)は、香料の龍脳香のことで、この植物の根茎の香りが似ていることによる。
 [近縁種]
  オタカラコウ :葉が長さ約30㎝の腎円形で、花序がメタカラコウより短く、頭花は大きく舌状花が5-9個付く。
  カイタカラコウ:花序が短く、頭花は4-11個。根生葉は長さ10-20cmの鉾形、基部が尖らない。


主写真撮影日:2014-08-26   撮影地:長野県松本市 上高地
撮影者:MOMO