ズダヤクシュ

学名:Tiarella polyphylla  

ズダヤクシュ(喘息薬種) ユキノシタ科ズダヤクシュ属

北海道・本州・四国・九州の深山の樹林下に生育する多年草。

花茎の丈は10-25cm。細長い根茎を匍匐して広がる。茎や葉に腺毛が密生する。下部の葉は長さ2-8cm、幅2.5-10cm、浅く3-5裂し、長さ2-5cmの葉柄がある。茎葉は2-3個付き、小さく葉柄も短い。花は茎頂の長さ8-25cmの総状花序に多数付く。花弁は針状で細く、目立たない。白い釣鐘状の花に見えるのは萼片で、先が5裂する。雄蕊は10個。
花期は6-7月。
果実は長さ7-12mm。種子は長さ約1㎜、暗褐色。

※ 名は、「ズダ」が喘息(ぜんそく)の信州の方言で、喘息に効く薬草であることから。


主写真撮影日:2016-05-28   撮影地:長野県長野市 戸隠森林植物園
撮影者:MOMO