キンミズヒキ

学名:Agrimonia pilosa var. japonica  

キンミズヒキ(金水引) バラ科キンミズヒキ属

北海道・本州・四国・九州の、道端や草地に生育する多年草。

丈は30-80cm。茎は太く、全体に長毛と短毛が生える。葉は小葉が5-9個の奇数羽状複葉。小葉は狭楕円形~楕円形で先が普通尖り、大小がある。縁は鋭鋸歯。葉裏に小さな腺点が多数ある。托葉は大きな鋸歯のある半卵形で、茎を挟んで付く。長い総状花序に、径7-10mmの黄色の小花を密に多数つける。雄蕊の数は8-15個。
花期は7-10月。
果期には萼筒が発達し、長さ約3mm、萼筒には明瞭な縦肋があり、口部の境には横肋がある。鉤型の刺で、ヒッツキムシになる。

※ 名は、黄色い小さな花をつける穂を熨斗袋(のしぶくろ)に付ける金色の水引に見立てたもの。
母種は、シベリアキンミズヒキ、ヨーロッパ東部、中国に分布する。キンミズヒキと区別せず、広義にキンミズヒキとされる場合もある。
 [近縁種]
  ヒメキンミズヒキ   :小葉が丸みを帯びることが多く、雄しべが少なく5-8個。果実が小さい。
  チョウセンキンミズヒキ:小葉が丸みを帯び、雄しべが12-28個と多い。


主写真撮影日:2013-08-21   撮影地:東京都町田市 かしの木山自然公園
撮影者:MOMO