アブラガヤ

学名:Scirpus wichurae  

アブラガヤ(油茅) カヤツリグサ科アブラガヤ属

北海道・本州・四国・九州の、低地から山地の湿地に生育する多年草。

丈は1-1.5m。叢生し、匐枝は出さない。茎は太く6-9個の節があり、鈍い3稜形。葉は茎の基部に集まって付き、幅0.5-1cm。茎の先及び葉腋に花序を出し、さらに分枝して小穂を付ける。小穂は2-3個集まって付くことが多い。
花期は8-9月。
果実が熟すと茶褐色に色が変わる。果実は扁平に近い、長さ約1mmの3稜形。刺針状花被片は糸状で、縮れ、果実が熟すと鱗片から先が出て、毛が生えたように見える。

※ 名は、穂が油色で、やや油臭いことによる。
 [近縁種]
  アイバソウ  :アブラガヤに似るが、小穂は枝の先に1個ずつ付く。アブラガヤに含める見方もある。
  ヒゲアブラガヤ:果実の刺針状花被片が長く、毛が密生したように見える。小穂はアブラガヤより短い。
          別名はエゾアブラガヤ


主写真撮影日:2014-08-26   撮影地:長野県松本市 上高地
撮影者:MOMO