イヌアワ

学名:Setaria chondrachne  

イヌアワ(犬粟) イネ科アワ属

関東地方以西の本州・四国・九州の、山地の林縁などやや暗く湿り気のある場所に多く生育する多年草。

丈は40-120cm。根茎は匍匐し長さ20-30cm、径3-5mm、節間は短く鱗片を付け、匍匐根茎を伸ばして繁殖する。茎は、直立するがやや軟弱、平滑・無毛。葉は長さ20-35cm、幅10-17mm、薄質、基部は狭まり先は次第に尖り無毛、縁だけざらつく。葉舌は極めて短く縁毛がある。葉鞘は平滑。花序は長さ10-30cm、長さ5-20mmほどの枝を出して小穂をつけ、小穂の基部に小枝の変形した芒(剛毛)が付く。小穂は卵形、突頭、長さ2.2-2.8mm、平滑・無毛。第1苞穎は長さ1.5mm、3脈、第2苞穎は2mm、5脈、第3穎は小穂と同長、5脈、護穎と内穎はやや堅く、光沢がある。
花期は8-10月。

※ 名は、アワ(粟)に似るが食用にならないため。


主写真撮影日:2013-08-16   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO