アマチャヅル

学名:Gynostemma pentaphyllum  

アマチャヅル(甘茶蔓) ウリ科アマチャヅル属

北海道・本州・四国・九州の、野山の林下や林縁に生育する雌雄異株の蔓性多年草。

茎は細く、中空、基部で分枝する。葉は対生し、小葉は3-7個の鳥足状の複葉、長い葉柄がある。葉表に太い毛を散生し、毛の基部が濃緑色で少し盛り上がり、点々と見える。葉縁や葉裏の脈上にも毛を散生する。葉先は尖るものと尖らないものがある。葉腋の円錐花序に小さな花を疎らに付ける。花は黄緑色、直径4-5mm。花冠は5裂して平開し、先端は細長く糸状に尖る。萼も5裂し、花冠の間から先端が見える。雄花は雄蕊5個。雌花は雌蕊1個あり、花柱は深く3裂し、先がさらに2裂する。
花期は8-10月。
果実は、果実は径6-8mmの球形の液果、上半部に横筋があり、通常種子が3個入り、黒緑色に熟す。種子は長さ約3mm、表面に突起がある。

※ 名は、全草にアマチャ(甘茶)のような甘みがあることから。
 中国などでは古くから薬草として葉が使用されており、日本では「アマチャヅル茶」として飲用される。有効成分としてサポニンを多く含む。 


主写真撮影日:2013-08-16   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO