コウシンヤマハッカ

学名:Isodon umbrosus var. latifolius   

コウシンヤマハッカ(甲信山薄荷) シソ科ヤマハッカ属

本州の山梨県・長野県南部・静岡県・愛知県の、山地に生育する多年草。

丈は60-90cm。葉は対生し、柄を持つ。葉身は、長さ5-10cm、幅4-7cmの卵形~狭卵形、縁には鋭鋸歯があり、先が長く尖り、葉先は3裂しない。花は茎頂の総状花序に多数付く。ヤマハッカより花柄が長く、やや垂れ下がり気味に花が付く。花冠は短毛があり、青紫色、上唇は4裂し、班紋はなく、下唇の縁が内巻きになって突き出す。雄蕊、雌蕊とも花冠より短く見えない。萼は2唇形、上側の3裂する萼歯の方が下側より長い。
花期は8-10月。
果実は4分果。

※ 名は山梨県(甲斐)と長野県(信濃)に多く分布することから。
 母種のカメバヒキオコシは、葉先が3裂する。
 ヤマハッカは、葉の幅が広く、葉先の尖り方が少ない。葉縁の鋸歯もやや鈍い。


主写真撮影日:1980-08-09   撮影地:長野県松本市 上高地
撮影者:MOMO