タカネスミレ

学名:Viola crassa  

タカネスミレ(高嶺菫) スミレ科スミレ属

北海道・中部地方以北の本州の、高山の砂礫地に生育する多年草。

丈は5-12cm。地下茎は短く節が詰まるが、ときに横に這って新苗ををつくる。茎には3-4枚の葉が付く。葉は腎形で先は丸く、長さ幅ともに2-4.5cm、縁には波状の粗い鋸歯がある。質は厚く表面は深緑色で艶があり、ときに赤褐色を帯びる、花は10-12mm、鮮黄色で、唇弁に褐色の筋がある。同属のキバナノコマノツメより、濃い色で花弁はやや広い。側弁に毛はなく、距はごく短い。
花期は7-8月。

※ 黄色のスミレの近縁種には、キバナノコマノツメ、クモマスミレ、オオバキスミレなどがある。


主写真撮影日:1983-08-12   撮影地:富山県富山市 太郎山
撮影者:MOMO