ミヤマコウゾリナ

学名:Hieracium japonicum   

ミヤマコウゾリナ(深山顔剃菜、深山髪剃菜) キク科ヤナギタンポポ属

中部地方以北の本州・四国の剱山の高山の草原や礫地に生育する多年草。ときに亜寒帯林の縁に群生する。

丈は10-45cm。植物体全体に開出した褐色の長毛と白色の線形の圧毛が目立つ。根出葉がよく発達し、花時にも残り、茎に互生する葉は少なく小さい。茎先に2-12個の頭花を上向きにつける。総苞は広い筒型で黒色を帯びる。総苞片は2列になり、外片は長さ3-4.5mmの披針形で先端が尖り、黒い腺毛と白い短毛があり、内片には白い腺毛がある。頭花は黄色で、径1.5-2cmになり、舌状花のみで構成される。
花期は7-8月。
痩果は長さ3mm、幅0.8mmの円柱形で、長さ5-6mmになる褐色の冠毛が付く。

※ コウゾリナ属のカンチコウゾリナに似る。カンチコウゾリナは、平地や低山に生育するコウゾリナの高山型で、葉先が尖り鋸歯が鋭いのに対し、ミヤマコウゾリナは葉先が丸く、下部に大きな葉が付く。


主写真撮影日:2012-08-10   撮影地:群馬県草津町 本白根山
撮影者:MOMO