クロヅル

学名:Tripterygium regelii  

クロヅル(黒蔓) ニシキギ科クロヅル属

本州の東北地方から福井県の日本海側および紀伊半島と中国地方・四国・九州の、山地の林縁に生育する落葉蔓性木本。

蔓は数mに達する。樹皮は灰色。葉は互生で、洋紙ッハ長さ5-15cm、幅4-10cmの卵形または楕円形。先端は短く尖り、縁には浅い鋸歯がある。葉柄は長さ1-4cm。花は両性花と雄花がある。枝先に円錐花序を出し、径6mm程の緑白色の花を多数付ける。花は5数性で、花弁や雄蕊は5個ずつ、雄蕊は花盤の縁に付く。花柄には微細な突起毛がある。
花期は7-8月。
果実は翼果で、長さ8-12mm、翼が3個あり、普通淡緑色で、ときに紅色を帯びる。9-10月に熟す。種子は黒褐色で長さ約4mm。

※ 紀伊半島および中国地方・四国・九州に分布するものは、葉の先が急に細くなって尖り、果実はやや大きく1.3-2cm。これをサイゴククロヅル(Tripterygium regelii var. occidentale)として、分けることもある。


主写真撮影日:2012-08-09   撮影地:群馬県嬬恋村 万座温泉
撮影者:MOMO