アカモノ

学名:Gaultheria adenothrix  

アカモノ(赤物)[別名:イワハゼ] ツツジ科シラタマノキ属

北海道・本州・四国の、低山帯~亜高山帯の日照の良い場所に生育する常緑小低木。

丈は10-30cm。茎は地を這い、枝を多く分け、上部は斜上する。茎や枝には茶褐色でやや長目の粗い毛がある。葉は互生し、広卵形で長さは2-3cm、幅2cm足らず、革質で艶があり、先が尖り、縁には細かい鋸歯がある。枝先や上部の葉腋から数本の花柄を出し、白色で赤味を帯びた花が下向きに1個ずつ付く。苞は卵形で小さく、先が尖り直立した柄に数個ずつ付く。萼片は卵形で粗い毛が多く、花後膨らんで果実になり紅赤色に変わる。花冠は鐘形で、先端は5裂し、長さ8mm程になる。雄蕊は10本、雌蕊は1本で、花柱は花後も残る。
花期は5-7月。
果実は蒴果だが、多肉質に変化した萼に包まれて熟して、裂開する。

※ 果肉の部分は食べられる。
 名は、赤色の果実のアカモモから転じたもの。白い果実のシラタマノキはシロモノとも呼ばれ、対比される。


主写真撮影日:2012-08-09   撮影地:群馬県嬬恋村 万座温泉
撮影者:MOMO