エナシヒゴクサ

学名: Carex aphanolepis  

エナシヒゴクサ(柄無し肥後草) カヤツリグサ科スゲ属ヒメシラスゲ節

北海道・本州・四国・九州の、低山地の林縁や半日陰の湿地などに生育する多年草。

丈は30-40cm。細長い根茎を横に伸ばし、疎らに叢生する。基部の鞘は淡色。葉は幅2-6㎜。小穂は2-個付く。頂小穂は雄性、長さ1.5-3㎝の線形、柄は長さ2-15㎜。雌性の側小穂は、長さ7-20㎜、幅6-7㎜の円柱状、ほとんど柄が無い。最も上の雌小穂はほとんど柄がなく、上から2番目の雌小穂の柄は長さ0-1.5㎜と短い。3番目の雌小穂の柄は長さ2-5㎜。
花期は4-6月。
果期には果胞は膨らみ、軸にほぼ直角になる。果胞は長さ3-3.5㎜、嘴は短く、口部は2歯。雌鱗片は果胞より短く、鋭尖頭。果実は果胞よりかなり小さく、長さ1.8-2㎜の3稜のある倒卵形、柱頭は3岐。

※ 名は、ヒゴクサに似て、雌小穂の柄がないことから。


主写真撮影日:2012-08-05   撮影地:神奈川県相模原市南区 相模原公園分園
撮影者:MOMO