リンネソウ

学名:Linnaea borealis  

リンネソウ(リンネ草)[別名:メオトバナ] スイカズラ科リンネソウ属

北海道・長野県以北の本州の、高山や針葉樹林の林下に生育する亜低木。

花茎の丈は5-10cm。茎は直径1mm,長く地上を這うが、花をつける枝は立ち上がる。若い茎は緑色。葉は対生して短い柄があり、葉身は円形または広円形で1cm以下、剛質で葉縁の先端近くに少数の鋸歯があり、両面に小さい腺点がある。花枝は直立して短く、2-3の節に葉を対生する。花柄は長さ3-4cm、上端に小さい苞があり、その腋から1対の短い小花柄を出し、それぞれの先端に1個ずつの花を付ける。花は下向きに開き、背腹性がある。雄蕊は4本、下の2本は少し長い。子房は腺毛を密生し、下位で三室、二室は発育不全で、他の一室に稔性胚珠を1個つける。2枚の小包葉は子房に合着する。
花期は7-8月。

※ 名はスウェーデンの植物学者リンネに由来。


主写真撮影日:1981-07-31   撮影地:長野県小谷村 白馬岳
撮影者:MOMO