キヌガサソウ

学名:Kinugasa japonica  

キヌガサソウ(衣笠草)[別名:ハナガサソウ] シュロソウ科キヌガサソウ属

中部地方以北の本州の、湿った林内や林縁にに生育する多年草。

丈は30-80cm。地下茎は横にのび、茎を1本直立する。葉は倒卵状楕円形で長さ20-30cm、幅3-8cm、8-10枚が輪生する。茎の先端から出た花柄の先に、径6cm程の白色の花を1個付ける。花の色は白色から淡紅色になり、終わりには淡緑色に変化する。外花被片は7-9個、内花被片も同数だが、白色線形のため目立たない。
花期は6-8月。
果実は、液果で緑色でのちに暗紫色に熟し、甘くなる。

※ 名は、放射状に並ぶ葉状を奈良時代の高貴な人にさしかけた衣笠に見立てたことから。


主写真撮影日:1981-07-31   撮影地:長野県小谷村 栂池高原
撮影者:MOMO