コマツカサススキ

学名:Scirpus fuirenoides  

コマツカサススキ(小松毬薄)[別名:タマススキ] カヤツリグサ科アブラガヤ属

本州・四国・九州の、山地の湿地などに生育する多年草。

丈は50-120cm。葉は硬く、幅3-4㎜で横断面は鈍3稜形、4-5節ある。葉は堅く線形、幅3-4mm。苞は葉状で長い。茎頂、葉腋に球形花序を5-6個、散形又は単生し、花序の枝は複分枝しない。球状花序には小穂が10-30個集まる。小穂は長さ5-7㎜。鱗片は幅1-1.2㎜の長卵形。
花期は8-9月。
果実は痩果で、長さ1.3-1.5㎜、淡褐色で倒卵形、表面に細かい凸凹がある。刺針状花被片は6個付き、果実が熟すとが小穂の外に見えるようになり、傘の骨のように広がる。刺針状花被片の基部にはやや長い小刺が付く。

※ よく似たものに平地の湿地に生育するマツカサススキがあるが、花序枝が分岐し、鱗片の幅が約0.7mmの披針形である点で区別できる。
 ヒメマツカサススキは本州中部のみに生育し、球状花序はやや多数で、5-10個の小穂からなり、頂花序は2回分枝し、鱗片は狭卵形で幅1-1.3mm。


主写真撮影日:2013-07-29   撮影地:東京都町田市
撮影者:MOMO