学名：Lycoris sanguinea
キツネノカミソリ(狐の剃刀) ヒガンバナ科ヒガンバナ属北海道・本州・四国・九州の、明るい林床や林縁などに生育する多年草。
花茎の丈は30-50cm。地下に径3-4㎝の鱗茎(球根)がある。葉は長さ30-40㎝、幅約1㎝。春出た葉は夏には枯れ、その後に花茎が出て花が咲く。茎頂に花を3-5個付ける。花被片は6個、長さ3-4(3倍体のものは5-8)㎝、色は橙色～黄赤色で、大きくは反り返らない。雄蕊は6個で、花被とほぼ同長。雌蕊は1個。
花期は7-9月。
果実は蒴果で径約1.5㎝の扁球形。種子は黒色、扁平、直径5-7㎜の円形。
※ 名は、若葉の形が剃刀に似ていることから。有毒植物。
変種にオオキツネノカミソリがある。関東地方以南の本州と九州に分布し、より花が大きく花弁が9cm程、長く突き出る雄蕊が特徴。
九州には、花がやや小型で紅紫色のムジナノカミソリがあったが、現在は絶滅状態となっている
主写真撮影日：2012-07-29 撮影地：東京都町田市 小山内裏公園
撮影者：MOMO