ウサギギク

学名:Arnica unalascensis var. tschonoskyi  

ウサギギク(兎菊)[別名:キングルマ] キク科ウサギギク属

北海道・中部地方以北の本州の、高山のやや湿った草地に生育する多年草。

丈は10-35cm。茎は軟毛があり、直立し、分枝しない。葉は対生し、茎の下半部の3-4対付き、根生葉と下部の葉は倒披針形で長さ5-13cm、狭い翼のある短い柄があるが、上部の葉は無柄で、披針形または卵状長楕円形。縁には低い鋸歯がある。黄色の頭花が1個ずつ茎頂に上向きに付く。頭花は直径3.5-5㎝、両性の筒状花の周りに雌性の舌状花が並び、舌状花の先は3-5裂する。総苞は半球形。
花期は7-8月。
果実は痩果。

※ 分類学上は、エゾウサギギク(学名:Arnica unalascensis)の変種。母種のエゾウサギギクは、筒状花の筒部が無毛なのに対し、ウサギギクは有毛という差だが、外観上はエゾウサギギクの方が毛が多いだけで、ほとんど見分けはできない。
 ウサギギクの名は、葉葉の形がウサギの耳に似て対生に付いていることから。


主写真撮影日:2014-07-28   撮影地:岐阜県高山市 乗鞍岳畳平
撮影者:MOMO