ハイマツ

学名:Pinus pumila  

ハイマツ(這松) マツ科マツ属

北海道南部・中部地方以北の本州の、高山に生育する常緑低木。

樹高は2m程度。主幹ははっきりせず、枝が長く伸びて地を這い、所々に根を出して広がる。樹皮は黒褐色で薄く剥がれ落ちる。葉は5葉性で、長さは4-8cm、太く丈夫。縁には疎らに微鋸歯がある。断面は3角形。雄花は新枝の下部に多数付き、紅色。雌花は新枝の先に1-3個付き、紫紅色。
花期は6-7月。
果実は球果で、長さ3-6cmの楕円形。翌年の夏から秋にかけて熟す。完熟しても、種鱗は開かない。種子は長さ8-10mmの卵形で翼はない。

※ 北海道には、エゾハイマツが分布する。エゾハイマツは、幹が立ち上がり、葉が長く種子も大きい。
 樹形を整え易いため、庭木や盆栽にも使われる。


主写真撮影日:2014-07-28   撮影地:岐阜県高山市 乗鞍岳
撮影者:MOMO