ミヤマハタザオ

学名:Arabidopsis lyrata var. kamtschatica  

ミヤマハタザオ(深山旗竿) アブラナ科シロイヌナズナ属

北海道・中部地方以北の本州・鳥取県の大山・四国の剣山の、山地や深山の砂礫地や岩場に生育する多年草。

丈は10-40cm。茎は良く枝分かれし、疎らに毛があるかまたは無毛。根生葉はロゼット状で羽状に裂ける。下部の茎葉は、根生葉に似て小さく、中部の茎葉は箆形で鋸歯があり、上部の葉は線形で次第に鋸歯がなくなる。疎らな総状花序になり、花径は10mm程の白色の十字状花を付ける。花弁は狭倒卵形。萼片は楕円形。長角果は長さ3-4cmの線形で無毛。
花期は、6-8月。
種子は平たい楕円形で、先端にごく狭い翼がある。

※ 名は、深山に生えるハタザオであることから。
 山地に生育する似たものには、ハクサンハタザオ、イワハタザオ、フジハタザオ、ヤマハタザオなどがある。
 ミヤマハタザオは、茎葉が茎を抱かないという点は、ハクサンハタザオに似るが、長角果にくびれがでない。


主写真撮影日:2014-07-28   撮影地:岐阜県高山市 乗鞍岳
撮影者:MOMO