アスヒカズラ

学名:Lycopodium complanatum  

アスヒカズラ(明日檜葛) ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属

北海道・本州(中部地方以北、滋賀県、兵庫県、鳥取県)・四国(徳島県)の、山地の明るい林縁や林床、湿地周辺に生育するシダ植物の多年草。

匍匐茎は地中または地上を長く這い、疎らに分枝し、径1-2.7mm、鱗片状の葉を疎らに付ける。直立茎は斜上またはほぼ直立し、高さ5-30cm、扇状に分枝することが多い。直立茎の小枝は扁平、葉とともに幅2-4mm、表面は緑色で、裏面は淡緑色、節がはっきりしている。葉は鮮緑色で、4列に並び、下部の半分以上が茎と合着し、先端は刺状。背葉は線形で圧着、側葉は幅広く、開出または内曲する。複葉は小さく、鋭尖頭の先端部以外は茎に合着する。胞子嚢穂は3-10cmの柄に1-5個つき、円柱形、長さ1-3cm、径2-4mm。胞子葉は密に付き、広卵形で鋭尖頭、辺縁は膜質、不規則な鋸歯がある。

※ 名は、直立茎の葉が扁平で、明日檜(アスナロ)の葉に似ることから。


主写真撮影日:2008-04-28   撮影地:長野県木祖村
撮影者:MOMO