ミノボロスゲ

学名:Carex nubigena subsp. albata  

ミノボロスゲ(蓑襤褸菅) カヤツリグサ科スゲ属ヌカスゲ節

北海道の西南部、中部地方以北の本州の、 山地帯から亜高山帯の林縁や道端・湿地に生育する多年草。

丈は20-60cm。根茎は短く叢生する。葉は根生し、幅2-3mm、質はやや堅く平滑。若い葉の表面は白い粉を噴いたように見える。茎は3稜形で多少ざらつく。花は緑色、熟すと全体が茶褐色になる。茎先に長さ2.5-4cm程の、円柱状の1穂状花序を付ける。花序は直立し、基部に短い線形の苞葉がある。花序は密に付いた小穂からなり、小穂は雌雄性で、長さ約0.5cmの卵円形。下部の小穂はやや疎らで大きい。
花期は6-7月。
果胞は長さ4-5mmの狭卵形~披針形で長い嘴があり、縁には狭い翼があってざらつく。脈は赤褐色を帯びる。

※ 低地に生育するミコシガヤに似るが、ミコシガヤは全体に黄緑色なのに対しミノボロスゲは緑色で、茎は斜めになり、しばしば全体が地に伏すようになる。
 名は、花序がイネ科のミノボロに似ていることから。


主写真撮影日:2012-08-10   撮影地:群馬県草津町 本白根山
撮影者:MOMO