ギンリョウソウ

学名:Monotropastrum humile  

ギンリョウソウ(銀竜草)[別名:ユウレイタケ] ツツジ科ギンリョウソウ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の、山地ののやや湿り気のあるところに生育する多年草。

丈は10-20cm。地下に短い地下茎と根があり、地上には花茎だけが見える。葉緑素が全くないため、全体が白色。花茎は直立し、径2-8㎜、鱗片葉が数個ある。花は1個を頂生する。萼片は1-5個、長さ8-20㎜、幅2-11㎜。花弁は3-5個、長さ10–20㎜、幅5-15㎜の惰円形。初めは花が下を向いているが、やや横になってくると、雌蕊の紫色の柱頭が見えるようになる。 花期が長く、春から夏まで見られる。
花期は5-8月。
果実は液果、球形で白色。下を向いたまま熟す。茎が倒れるとつぶれて種子をまき散らす。

※ ベニタケ属菌類と共生する樹木が光合成により作り出している有機物を、菌経由で得て生育する。
 名は、全体の姿を竜に見立て、白銀色をしていることから。
 よく似たギンリョウソウモドキ(別名:アキノギンリョウソウ)は花が秋に咲き、果実は蒴果。


主写真撮影日:2014-07-27   撮影地:長野県松本市 乗鞍高原
撮影者:MOMO