イヌトウバナ

学名:Clinopodium micranthum  

イヌトウバナ(犬塔花) シソ科クルマバナ属

北海道・本州・四国・九州の、山地の木陰に生育する多年草。

丈は20-60cm。茎は下部は這い、上部は直立あるいは斜上し、中部以上でよく分枝する。葉は長さ2-3㎝、長柄があり、先はほとんど尖らず、葉裏の腺点が密なことが多い。葉柄は長さ0.5-2㎝。上部の枝の葉は小さい。花序は長く枝先にもつく。花冠は長さ5-7㎜で、やや淡紫色を帯びた白色の唇形花、上唇は小さく2裂し、下唇は大きく3裂する。萼は長さ4-5㎜、脈上に長い白色軟毛が生え、腺点が多い。
花期は7-10月。
果実は4分果。

※ 名は、トウバナに似ていて異なるので「似て非なるもの」の「非(イナ)」から転訛。


主写真撮影日:2014-08-20   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO