タチシノブ

学名:Onychium japonicum  

タチシノブ(立忍)[別名:カンシノブ] イノモトソウ科タチシノブ属

福島県・関東地方以西の本州・四国・九州・沖縄・小笠原諸島の、山地の日照のある場所に生育する常緑シダ。

丈は30-70cm。根茎は直径約3㎜で長く這う。葉柄は長さ7-45㎝、わら色、ときに褐色、無毛で基部は紫褐色。葉柄には縦溝がある。葉身は草質、長さ20-48㎝、幅10-20㎝の卵状披針形、3-4回羽状深裂し、裂片は細く先が尖る。ただし、裂片の幅はごく狭いものからやや広いものまである。ソーラス(胞子嚢群)は裂片の先に、幅いっぱいに付く。包膜は長さ5-7㎜、両側から挟むように付く。

※ 名は、地上生で直立する葉がシノブと良く似た形状をもつことから。


主写真撮影日:2014-07-13   撮影地:東京都八王子市 高尾山
撮影者:MOMO