ホソバヒナウスユキソウ

学名:Leontopodium fauriei var. angustifolium  

ホソバヒナウスユキソウ(細葉雛薄雪草) キク科ウスユキソウ属

尾瀬の至仏山と群馬・新潟県境の谷川岳・朝日岳の、蛇紋岩地帯の崩壊地や風衝草原に生育する多年草。

丈は10-20cm。根生葉は針状倒披針形で長さ3-5cm、幅3mm前後で、花の付かない茎では1-2mmと極めて細い。両面とも灰褐色のやや長い綿毛が密生する。包葉は星状に7-8枚が付き、幅5mm程、長さは不揃い。白い綿毛が両面に密生し、花弁のように見える。頂部に小さな頭花を4-6個付ける。頭花は無柄。総包は球状鐘型。萼筒の表面に多数の乳頭状突起がある。花は黄色で筒状花のみ。
花期は6-7月。
果実は痩果で、果実は微毛を散生し、稜がある。

※ 東北地方の高山に生育するヒナウスユキソウの変種。母種のヒナウスユキソウは、花の付かない茎の根出葉の幅は2-4mm、星状の苞葉の葉幅も、ホソバヒナウスユキソウより広い。
 


主写真撮影日:1986-06-28   撮影地:群馬県片品村 尾瀬至仏山
撮影者:MOMO