ハクサンシャクナゲ

学名:Rhododendron brachycarpum  

ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)[別名:シロバナシャクナゲ] ツツジ科ツツジ属

北海道・中部地方以北の本州・四国の石槌山に分布し、山地~高山(主として亜高山)の林内に生育する常緑低木。

樹高は1-3m。葉は互生し枝先に集まって付く。葉身は長さ6-18cm、幅2.5-6cmの長楕円形~狭長楕円形。皮質で表面は光沢がある。葉先は鈍形または丸く、基部は円形または浅い心形で、葉身と葉柄の境は明確。縁は裏面に巻く。裏面は淡褐色の軟毛が密生する。葉柄は長さ5-20mm。初夏に5-15個の花が枝先に集まって付く。色は純白・淡紅色・紅色・淡黄色など変化が多い。花冠は径3-6cmの漏斗形で、5中裂し、上側の裂片3個には淡黄色の斑点がある。雄蕊は10個、花糸は白色または淡桃色で、基部付近に白毛が密生する。花柱は無毛で、子房は有毛。花柄は長さ2.5-6cm。
花期は6-7月。
果実は蒴果。長さ1.5-2.5cmのやや歪んだ円柱形で暗褐色の毛がある。8-10月に熟す。


主写真撮影日:2013-07-21   撮影地:長野県茅野市 北横岳
撮影者:MOMO