クロウスゴ

学名:Vaccinium ovalifolium  

クロウスゴ(黒臼子) ツツジ科スノキ属

北海道・中部地方以北の本州の、亜高山帯の林縁や高山帯の低木林に生育する落葉低木。

樹高は50-150cm。樹皮は灰黒褐色。若い枝は赤褐色で鋭い稜があり無毛。葉は互生し、葉身は長さ2-4cm、幅1.5-2.5cmの広楕円形または広卵形。通常は全縁。両面とも無毛で、葉柄はない。初夏に新枝の葉腋に紅色を帯びた白い花が1個ずつ垂れ下がって付く。花冠は長さ約5mmの壺形で、浅く5裂し、裂片は反り返る。
花期は6-7月。
果実は液果で、径8-10mmの球形で、先端は浅く凹む。8月下旬~9月に紫黒色に熟し、白い粉を被る。

※ 熟した果実は甘酸っぱく食べられる。
 似たクロマメノキの枝には稜がない。またマルバクロウスゴは、葉に低い鋸歯がある。
 北海道には、葉が大きく、下半部に浅い鋸歯が出るエゾクロウスゴがある。


主写真撮影日:2013-07-21   撮影地:長野県茅野市 北八ヶ岳坪庭
撮影者:MOMO