ゴゼンタチバナ

学名:Cornus canadense  

ゴゼンタチバナ(御前橘) ミズキ科サンシュユ属ゴゼンタチバナ亜属

北海道・本州・四国の、亜高山帯-高山帯の針葉樹林下や林縁に生育する多年草。

丈は5-15cm。地下茎は長く地中を這い、所々からやや四角い茎を立てる。通常枝は出さない。葉は対生だが、接近しているため花の無いもので4枚、花が付くもので6枚が輪生している様に見える。柄はほとんどなく、葉身は長さ5cm、幅2cm前後の狭い卵形。両端は尖り、2-3対の葉脈が明確。花柄は長さ3cm弱で直立し、広い卵形で先が尖った、長さ1cmほどの苞葉が4枚付く。苞葉は花弁状で、数本の脈があり、白色。花は10-20個が短い柄で球状に付く。個々の花は、径3mm程で4枚の花弁は外側に反り返り、白色の狭三角形で長さは2mm程。
花期は6-8月。7月が圧倒的。
果実は核果で、径5mm前後の艶のある赤い球形。

※ 学名は亜属名Chamaepericlymenumを用い、Chamaepericlymenum canadenseと記されることもある。
 和名は、白山の最高峰「御前峰」に由来。


主写真撮影日:2013-07-21   撮影地:長野県茅野市 北横岳
撮影者:MOMO