アオガヤツリ

学名:Cyperus nipponicus  

アオガヤツリ(青蚊帳吊)[別名:オオタマガヤツリ] カヤツリグサ科カヤツリグサ属

本州・四国・九州の、池沼の岸辺や湿地に生育する1年草。

丈は10-25cm。茎は叢生し、放射状に広がる。葉は幅1-2.5㎜の線形。花茎の先に、茎より長い葉状の苞が3-4個付き、短くて細い苞が数個付く。花序は苞の上に接してつき、淡緑色、直径0.5-2.5㎝の球形で、しばしば1-5個の花序枝を出し、その先に付くこともある。小穂は長さ3-8㎜、幅1.5-2㎜のやや扁平な披針形で、先が尖り、小花10-30個。鱗片は密に小穂につき、膜質、長さ1.7-2.2㎜、背側が丸く、中肋が緑色で、先が少し突き出し尖る。柱頭は普通、2分岐。雄蕊は1個。
花期は7-10月。
果実は長さ0.8-1.1㎜、幅0.5-0.6㎜の倒卵形~卵形、普通、腹面が平ら(わずかに凹む程度)で、背面が丸く、扁平な2稜形であり、3稜形になることもある。果実の稜には膜質の狭い翼が僅かにある。

※ 名は、花序も含め全体が緑色であることから。
 花序枝の有無は個体や生育環境で異なり、同一個体でも混じることがある。


主写真撮影日:2013-07-25   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO