トキリマメ

学名:Rhynchosia acuminatifolia  

トキリマメ(吐切豆)[別名:オオバタンキリマメ] マメ科タンキリマメ属

宮城県以西の本州・四国・九州の、山地に生育する蔓性の多年草。

蔓は長さ数mで長いものは10m近い。葉は3小葉。小葉は薄く、先がやや急に長く尖る。葉の基部は90度より大きい楔形、葉の中央より基部寄りで葉幅が最も広い。葉表は無毛、葉裏は黄色の腺点があり、脈状に毛があるが葉面にはない。総状花序に黄色の豆花が多数つく。翼弁は先の細い竜骨弁(舟弁)を挟んで前に長い。萼は黄色の腺点があり、先が5裂し、最下の萼片が最も長いが、萼筒より短い。
花期は7-9月。
果実は豆果で、普通2個の種子をもち、熟すと赤くなり、2つに割れて黒い種子が見える。

※ よく似たタンキリマメは全体に毛が多く、葉先が尖らず、葉質が厚い。また、最下の萼片が萼筒より長い。
 タンキリマメの名は痰を除く効果があるという事に由来するが、トキリマメは不明(葉先が尖っており、トキリはこの尖り(とぎり)に由来の説もあるが定説ではない)。


主写真撮影日:2013-07-20   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO