メヒシバ

学名:Digitaria ciliaris  

メヒシバ(雌日芝) イネ科メヒシバ属

日本全土の、日照の良い畑地や路傍・空き地などに生育し、群生する1年草。

丈は40-80cm。茎の下部は地表に接して節から根をおろし、上部は斜上する。葉は長さ10-20cm、幅5-10mm。裏面にだけ毛があるが、幼苗の葉は両面にある。葉舌は長さ2-3mm。葉鞘には長い開出毛がある。花序は散房状、長さ5-15cm、大きくなると花序枝が2-
3段(花序枝の1段を総という)になって付く。翼があり、翼の縁はざらつく。小穂は長さ2.5-3.5mm。第1苞穎は長さ0.5mm、第2包穎は1.8mm、毛がある。第1小花は護穎だけ、第2小花の護穎と内穎は厚く無毛。
花期は7-11月。
果実は長さ約2㎜で、乳白色。

※ 名は、雄日芝に対して優しい感じで、日芝は炎天下でも良く育つことから。 
 小穂の縁に長毛が櫛形に生えるものをクシゲメヒシバと変種扱いする説もあるが、分類しないのが一般的。
 [近縁種]
  コメヒシバ :全体が小型で、花序枝の総数が2-4と少なく、花序枝が段にならず1箇所から分岐する。
         見分ける決め手は花序枝に微鋸歯がなく、ざらつかないこと。
  アキメヒシバ:花期が遅く、小穂がコメツブのように丸い。


主写真撮影日:2013-07-17   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO