エノコログサ

学名:Setaria viridis  

エノコログサ(狗尾草)[別名:ネコジャラシ] イネ科アワ属

日本全土の、日照の良い草地・道端・荒地などに生育する一年草。

丈は30-80cm。全体に緑色。茎は基部で分かれ、叢生する。葉は長さ10-20㎝、幅0.5-1.8㎝の線形で、無毛。葉鞘も無毛。葉舌は毛状。花序は長さ3-7㎝、幅約8㎜の円柱形で、ほぼ直立する。小穂は長さ約2㎜。第1苞頴は長さ約0.8㎜、第2苞頴は長さ約2㎜で小穂と同長。小穂の基部に長さ8-12㎜の緑色の剛毛(刺毛)がある。総苞毛には上向きの刺がある。
花期は6-10月。
果実は長さ約1.2㎜の卵形で乳白色。

※ 名は、花穂が、犬の尾に似ていることから、犬っころ草が転じてエノコログサと呼ばれるようになったもの。
穀物のアワ(粟)の原種とされる。
[近縁種]
  ムラサキエノコロ  :総苞毛が紫褐色の品種。
  ハマエノコロ    :海岸型の変種で、穂の毛が密で長く、花序の長さが短い。
  ザラツキエノコログサ:総苞毛の刺が逆の下向きになる。
  イヌエノコログサ  :総苞毛が中間で強く屈曲する。
  アキノエノコログサ :穂が大きく、小穂も約3㎜と大きい。


主写真撮影日:2013-06-03   撮影地:東京都町田市
撮影者:MOMO