ソバナ

学名:Adenophora remotiflora  

ソバナ(岨菜、蕎麦菜) キキョウ科ツリガネニンジン属

本州・四国・九州の山地の草原や林縁に生育する多年草。

丈は50-100cm。茎は直立又は斜上する。普通は無毛だが、ときに毛が生える。葉は互生し、長さ5-10㎝、幅3-8㎝の卵形~広披針形、粗い鋸歯があり、長い柄がある。頂部の円錐花序に疎らに花を付ける。花は垂れ下がり、下向きに咲く。花冠は淡紫色、長さ2-3㎝、先端が広がった鐘形、先が5裂する。雄蕊5個。花柱は花冠より突き出ないことが多いが、突き出るものもある。柱頭は3裂する。萼裂片は披針形、鋸歯は無い。
花期は7-9月。
果実は、蒴果で扁円球形、鮮明な縦脈があり宿存萼を持つ。

※ 似た花のツリガネニンジンは茎葉が輪生する。花冠に丸みがあることが多く、萼裂片が線形でまばらな鋸歯がある。
 名の由来は、険しい険阻な道に自生しているので岨菜という説、蕎麦を茹でる時と同じ香がするので蕎麦菜というような説もある。
 若草の頃は山菜として食される。


主写真撮影日:2013-07-14   撮影地:神奈川県相模原市緑区 津久井湖城山公園
撮影者:MOMO