オトギリソウ

学名:Hypericum erectum  

オトギリソウ(弟切草) オトギリソウ科オトギリソウ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の、山野に自生する多年草。

丈は30-60cm。茎はほとんど分枝せず、直立する。葉は対生し、長さ3-6cm、幅0.7-2cmの広披針形で黒点が多く、ふちにも黒点が並ぶ。葉の基部は円形~心形でやや茎を抱く。花は直径約2㎝の黄色い5弁花。暗くなると花を閉じる。花弁に黒線と黒点がある。萼片は長さ約2.5-7㎜、幅1-3㎜、黒点と黒線がある。 雄蕊は25-40個、基部で3束に合着する。雌しべは1個で花柱3個。
花期は6-7月。
果実は蒴果で、長さ5-11㎜、赤色に熟し、乾くと次第に褐色になり、先端が3裂し、春まで残る。種子は長さ0.7-0.8㎜の円筒形、茶褐色、表面に網目がある。

※ 名は、鷹匠がこの草を秘薬としていた秘密を漏らした弟を斬ったという逸話から。
 茎や葉を痛み止めや切り傷の薬にする。


主写真撮影日:2013-07-14   撮影地:神奈川県相模原市緑区 津久井湖城山公園
撮影者:MOMO