オニユリ

学名:Lilium lancifolium   

オニユリ(鬼百合)[別名:テンガイユリ] ユリ科ユリ属

原産地は中国で、古い時代に渡来したとされ、北海道・本州・四国・九州での各地で野生化し、人里近い道端に多く生育する多年草。

花茎の丈は100-200cm。鱗茎は卵球状で白色、径5-8cm。茎は紫色を帯びることが多い。葉は披針形で長さ5-15cm、幅5-15mm程、多数付き、先端は尖り、柄がなく、基部に黒紫色の珠芽(むかご)を付ける。花は茎上部に3-20個つき、下向きに咲く。花被片は長さ6-10㎝、幅1-2㎝、橙色に橙赤色の斑点があり、強く反り返る。
花期は、7-9月。
染色体が3倍体のため、結実しない。

※ 鱗茎は食用に用いられる。
珠芽からの発芽で開花まで3-4年を要する。
よく似た、コオニユリはコオニユリよりやや小形で、珠芽は付かないが蒴果が結実する。


主写真撮影日:2013-07-17   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO